自身のキャリアを振り返る 監査法人で行っていた仕事について

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自身の会計事務所ホームページについて見直しをした際、自身の社会人としてスタートした監査法人時代の業務についてさらりとしか触れていなかったことに気がつきました。

そこで今回は自身のこれまでを振り返る一環として、自身が監査法人で行ってきた業務について記事にしています。

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四半期決算、J-SOX導入直前 会計士業界の過渡期に就職

平成19年12月に約400人規模の監査法人で社会人としてスタートしました。

当時は大手監査法人のひとつが業務停止処分があった直後で、日本の上場企業で四半期決算や内部統制制度(J-SOX)が導入する直前という時期の頃。上場企業の経理関係者の方々や公認会計士業界としては過渡期にあたります。

就職活動を始めたときは売り手市場なのだからと大手の監査法人に入ろうと思っていたのですが、どの大手監査法人も数千人規模という人の多さで説明会に行ってみても自分は誰と働くのかと漠然としてしまい業界としては中堅規模の監査法人に入所したのです。

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監査法人は決算書を検証する組織

監査法人と言われても、経理関係者でも実はイメージが湧かない方が多いのではないでしょうか。

ざっくりと監査法人が何をする組織なのかといえば、決算書などが含まれる財務書類の検証と証明することを業務としていて、公認会計士が集まって仕事をしている組織のこと。

大枠としては部門で別れた組織なのですが、さらに細かくクライアント先ごとに数人から十数人のチーム(監査チーム)を組んで業務を行っています。
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同じ監査法人にいても価値観は様々

これから先の自身の働き方について考えていた際に、ずっと監査法人内で働くかどうかは分からない。独立も視野に入れて様々なタイプの方達と接したいと思い、様々な経験をされている会計士が多かった職場の一員として働き始めました。

実際に勤めてみると

  • 大手監査法人出身
  • 中小監査法人出身
  • コンサルティング会社出身
  • 会計事務所出身
  • 税務署職員出身
  • 上場企業の経理出身
  • 税理士

の方達など出身は様々。お声が掛かった先の監査チームでは業務の進め方やそれぞれの価値観など、文化が違ったことに戸惑ったことが印象に残っています。

特に自分が入所したばかりの頃は各現場の判断に委ねる裁量が多く、監査調書という資料の作成法、四半期決算の対応や内部統制の評価方法など徐々に整理されていく過渡期ということもあり、様々な方達と一緒に仕事をするなかで、変に思考がこり溜まらず良い部分を取り入れていく意識が持てたと思っています。

自身が監査法人で行ってきた仕事について

入所したての頃は人手が足りない監査業務でスボット的に入ることが多く、クライアント先の種類は様々。新規契約の会社、証券会社、ファンド、上場準備、私立学校、公益法人など初年度は15社以上に関与していました。

もちろん、関わった程度には差があり、継続して比較的深く関わったのは6社の監査契約です。

守秘義務もあり具体的な名称はあげられませんが業種としては製造メーカー、コンテンツ会社、ソフトウェア開発会社、証券会社、ファンド、私立学校の監査に関わっていました。

勤めていた監査法人は大手の監査法人ではないので業種ごとに部門は分かれておらず一般事業会社以外にも金融や非営利も当たり前に従事。公認会計士試験では学ぶことのなかった証券業の統一経理基準や学校法人会計、新・新公益会計基準など一般事業会社と違う経理についても監査法人に入ってからゼロから学んでいます。

学生からの就職で前職もなかったですし、新たな仕事が決まる度に経験不足を痛感、どうにか知識を仕入れなければと感じていて、よく神保町の三省堂で最新の関連書籍がないか探し回っていました。

深く関わった業務

クライアント先に行く際に自身に声が掛かっても当初は決算書の増減分析の作成や、現金預金や借入金、経費だけとスポット的な業務が割り振られていたのですが、そのうち幾つかの監査チームで主要メンバーに昇格したため、関与先は徐々に整理されていくことに。

その結果、全般的に関与して行った業務としては

  • 非上場のコンテンツ会社では現場責任者として計画や意見形成全般や主要取引を全て関与
  • 上場している証券会社では、サブの現場責任者として取りまとめ(監査計画の立案や修正、監査法人としての意見形成対応一式)、会計士協会のレビュー対応(証券系科目への関与は少ないです)

また特定論点のみに注力して関与した業務としては

  • 製造メーカーでの売上の工事進行基準や受注損失引当金、固定資産の減損
  • 連結決算やキャッシュフロー、セグメント情報の作成
  • 特定業種独特の見積もり論点対応

など。資産や負債の評価について検討して会社の状況を継続的に捉えて現実に対処可能な手続に落とし込むことや、監査計画自体の整理。決算の推移や計算の構造から違和感を掴むことを得意としていました。

監査法人での業務を振り返ってみて感じたこと

監査法人での仕事を振り返ってみると他の会計士の方達と決算書が適切であることをどう検証するのか、会社の方達と何故適切だと言えるのか議論して書類にまとめあげていくことは自分の性格的に合っていたように思っています。

ただその一方で退職する決断をしているのは、3年目になった頃に仕事のセーブが効かせきれず、加速度的に業務量が増えていったことが大きいです。

今になって思うのはこういったことも自身の糧になっていて

  • 管理可能な範囲が広い仕事を多くする
  • 手作業を自動化する仕組みを取り入れる
  • 業務上の取り組みを複数年ベースで改善していく

など仕事の取り組み方に反映されています。

その一環として、こういった文章が書けるようになった状況があるのではと感じているのですよ。

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【編集後記】
最近は単発の業務を進めつつも、集中的に研修を受けています。

税理士と会計士の研修単位の取得について、比較的自由のある夏のうちに行っておきますよ(* ‘ー’)ノ

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ABOUTこの記事をかいた人

守屋冬樹(もりや ふゆき)

公認会計士、税理士。高校時代の出会いがきっかけで公認会計士を目指すと決意。2007年(22歳)高卒での公認会計士試験合格を実現。準大手監査法人に勤務しつつ2011年(25歳)公認会計士登録。2012年(26歳)税理士となり守屋冬樹税理士事務所を創設。 さらに詳細なプロフィール/お仕事のご依頼