高卒学歴で公認会計士を目指す その前に知っておきたいこと

『公認会計士 高卒』というキーワードでこのブログが検索されていました。

自身は高校三年生の時に大学に行かず(…といいますか行けず)高卒という学歴で公認会計士を目指しました。

高校の卒業間近から専門学校に通いはじめ、専門学校に通っていた4年目で公認会計士試験に合格。その後は準大手(中堅規模)の監査法人に就職した後、独立しています。

周囲には自分と同じような高卒で公認会計士となった方はとても少なく、今回は高卒で公認会計士を目指したことを自身がどう感じているのか率直な意見を記事にしてみました。

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公認会計士を目指すなら固い意思が必要

高校生時代、自分が会計士を目指すと友人へ伝えたとき、『守屋くんは無理でしょ』と一蹴。

親からは『就職しなさい』『お金は出せない』と言われたことを覚えています。

当時の自分は勉強が得意ではなく、周囲からの反応は否定的なものばかり。公認会計士になるのは『頭の良い人』というイメージで、多くの人は大学で会計を学び、その延長線上で目指す流れが一般的であったことを考えれば当たり前の反応だったと思います。

自分は高校時代から商業系の学科で簿記を勉強をしていたのですが、高校卒業からすぐ会計士受験をしようとした際には公認会計士が難関資格と知られていたため周囲から否定的な言葉を言われたり『もし合格したら焼肉でもおごってあげるよ(笑)』と、ネタにされても言い返すこともできず愛想笑いしかできなかったですね。

『合格するかどうか分からないのだから(むしろ挫折しそうなので)、取りあえず収入が安定する就職の方が良い』という意見があるのが当たり前ですし、それぐらいのことを言われても揺るがない覚悟を持つことは頭の善し悪しに関わらず会計士試験に合格するための必要条件だと思っています。

率直に書いてしまいますと自分は合格出来るという強い自信なんてありませんでした。

ただ漠然と他の同世代の人が普通の生活を送っている間、それこそキャンパスライフを過ごしていたり、なんとなく仕事に就いて働いていたり、遊んでいる間に会計士試験だけに数年間集中していれば…合格する可能性はあるはずだと思っていた程度のものです。

公認会計士試験に合格出来る自信なんてなくて当然。理屈なんかいらなくて周囲からなんと言われても曲げない固い執念のような意思を持っていることが必要なことで、それがあれば膨大な勉強範囲につぶれそうになっても試験勉強も挑み続けることが出来るかと。

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奨学金の借入も視野に入れた勉強資金の確保

ただ、固い意思があったとしても、いざ会計士を目指す・試験勉強をするにあたって現実的に必要になるのは『お金』です。

少なくとも2、3年は勉強中心の生活とすることは覚悟が必要で、奨学金などの借り入れも視野に入れ、お金の調達をどうするのか目処をつけておくことは必須の課題となります。

ゼロから起業するようなもので、今後自身が稼ぐ可能性を担保にお金を引っ張ってきましょう。

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もし、お金を借りるのは抵抗があり、家族がお金を出してくれないだけで『出来ない』『無理』と考えてしまうような方は、目指すにあたって覚悟が足りないのでやめておいた方が無難です。

受験生活ではいくらでも『出来ない』『無理』と言い訳を見つけること簡単に出来ますし、同級生はキャンパスライフや社会人生活を始めている中、合格するかどうか確証もなく机に向かう日々が続いていくのは精神的にキツいものがあります。

今は公認会計士になれているから書けるのですが、高校を卒業してからずっと受験勉強が中心の生活で、ふと成人式のタイミングで学生時代の友人たちが色々な人生経験をされていることに気が付きました。

毎日教室と自宅の往復で、電車で理論を暗記しつつ、ふと季節がどんどん過ぎ去っていくことに気が付いていて不安がなかった訳ではありません。ただ普段は試験の合格に目を向ていても、同世代の友人たちと再会する成人式は…専門学校と机に向かっている日々しかなかった自分は虚しさや恥ずかしさすら感じてしまっていました。

ふと、高校時代に公認会計士になろうと思ったのは安易な選択で周囲の意見に耳を傾けていたほうが良かったのか、数年間勉強中心の生活をしていたのは間違いだったのでは?と、自身の選択を悔やんだことがないと言ったら嘘になります。

あえてリアルなキツいことをお伝えしているのですが、資格試験は全員が全員合格出来るわけでありません。そしてたくさん勉強したから、頑張ったからといって必ずしも報われる訳ではありません。

頑張って勉強するのは当たり前で、理解が早かったり、暗記が得意な人でも何かあれば受験勉強から撤退する人もたくさんいます。そのことは理解したうえで挑んで下さい。

公認会計士試験に合格してみたら周囲は高学歴の方達ばかり

会計士の業界は高学歴な方が多いです。周囲の方々は大学受験をしていない自分でも聞いたことがある有名な大学出身者ばかりで、高卒の公認会計士試験合格者はとてつもなく少数派。

平成27年の公認会計士試験では合格者のうち5.4%となっていましたが、個人的な印象からすると意外と多いと感じた程です。

大卒でないというだけで色々な意味で目につきやすく、売り手市場の時期に合格出来ないと就職活動時も不利になるとも思います

そのため、就職活動では学歴が弱い部分をどう自身でリカバーしていくのか、その見せ方の方向性を考えていくことが必要になること知っておきましょう。

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高卒で公認会計士を目指すのは安易にお勧めできません

高卒で会計士を目指す…王道ではないですし、安易におすすめはできません。

自分のケースとしては合格することができましたが、それはあくまで結果論。誰しもが頑張れば合格するとは言えないのです。

とはいえ短期決戦で勝負をかける制約がある中で合格したときには得られるリターンは大きく、今までの人生の延長線上であれば関われなかったであろう人や世界を知ることが出来ることは約束できます。

そのため、固い意思がある方は試験勉強のデッドラインを決めた上で挑んでみる価値があると思いますし、そうで無い方は別の道を模索することをおすすめします。

資格を取っても取らなくてもあなたはあなた自身あることに変わりはありませんからね。

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【編集後記】
今回は初のブログ本文全て親指シフトで入力。
137分かかり、もどかしく楽ではなかったです…(^^;)

それではまた来週。よろしくどうぞ。

【昨日の一日一新】
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ABOUTこの記事をかいた人

守屋冬樹(もりや ふゆき)

公認会計士、税理士。高校時代の出会いがきっかけで公認会計士を目指すと決意。2007年(22歳)高卒での公認会計士試験合格を実現。準大手監査法人に勤務しつつ2011年(25歳)公認会計士登録。2012年(26歳)税理士となり守屋冬樹税理士事務所を創設。 さらに詳細なプロフィール/お仕事のご依頼