RPAの研究会を開催、今のうちから10年先の監査や税務業務を見据えていく

公認会計士・税理士の立場からRobotic Process Automation(以下、RPA)が普及することの影響を検討したいなと、近しい方たちに声をかけてクローズドな環境でRPAの研究会を開きました。

RPAの研究会といってもまずはRPAの概要について説明し、お客さまへの影響や監査や税務への影響についてどんな風に変わっていくのかを話し合い、実際にRPAを使ってプログラムを書いてもらった他に、次世代の監査についても見据えた話題が上がりました。

今回はその中から作成したRPAのプログラムや、次世代の監査で使うことになりそうな、AIスピーカーについて記事にしています。

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RPAを知るために、実際にExcelとブラウザ操作をUiPathで試してみる

RPAについて研究会を開くと決めて、必ずやろうと思っていたのが実際にRPAに触れて、プログラムを組んでもらうことです。

RPAは比較的高額なものが多いのですが、無料から試せるインストール型のUiPath(公式ページ)を使い試して貰いました。

問題として用意したのが上場企業のIR担当が株価の推移情報の基礎データを自動で収集するプログラム。

プログラムの内容としてはExcelに記載した会社の銘柄コードを読み込み、ヤフーファイナンスから会社の株価、時系列・月次データを期間指定して表示、表示されている株価データをコピーし、Excelにアウトプットしています。

(プログラムの構成内容)

プログラムを動かしている次の動画を見ていただければイメージしやすいかと。

人の手で操作しているのは最初にExcelのシートの中身を見せている部分と、UiPathの実行ボタンを押すこと、その後は自動で動いてExcelに株価データが貼り付けられています。

RPAを使うことで体感すること

参加してもらった方々が無事にプログラムを組み上げるのにかかったのは2時間程です。

以前からVBAなどプログラムをやっていた方は操作を難なくこなしている印象ですが、それでも少し組んでは想定した動作か試すことの繰り返しになるのは変わりません。RPAは操作対象となるソフトも多岐にわたるのでそのクセを掴むまで時間はかかります。

RPAを操作してもらったあとは、導入された場合の影響について各々が実感ベースから感じた上で話し、自身もRPA導入の影響について考えが深まりました。

税務業務ですと定型的な様式の申告業務は一気に効率化するでしょうし、監査業務であればITに苦手意識があると業務に支障がきたしかねないこと、データは信頼できるのか?といった論点が検証が今以上に難しくなるといった話も上がっています。

次世代型監査、会計監査用AIスピーカー導入される未来を見据えて

次世代の監査への展望と課題』という公開草案が2018年10月に日本公認会計士協会から発表されていて、この内容についても話題にあがりました。

この文書で特徴的だったのが、2030年頃の公認会計士像が描かれていること。

監査現場が舞台のストーリーで、監査業務は会計監査アシストAIくんに朝の挨拶するところからスタートしています。監査法人でもAIスピーカーを使っているのであれば、おそらく一般企業ではもっと導入は早いのではないかと。

自分はGoogle Assistantと家電、Googleスプレッドシートなど連動して使っているのですが、今後は仕事にも活用されていくのかもしれません。そういった未来ですと的確な指示が出せずAIスピーカーに「すみません、よくわかりません」と返事を返されて手続が進まないなんてことも想像できますし、英語バージョンのまま日本に導入されていそうです。

…2030年であれば自分は44歳。おそらくまだ働いているはずで、そういった未来に残る仕事で価値を見いだせるような人材でありたいです。今のうちからどういった人材が生き残るか?といったところを意識してみると普段から新しい技術に触れておくことは必要ではないかと感じています。

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【編集後記】
今回の研究会に参加されたIT監査の専門の方は

「これ面白いおもちゃですね」
「もう少しいじってみて実用的なものを作ってみます(^^)」

と喜々として発言されていたりと、なんだか末恐ろしさを感じています^^;

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